その人は、一年中白いつなぎを着て、夏は麦わら帽子、冬はニット帽を被り
足元はほぼ一年中サンダル。
最近は止めたと聞いたが、タバコをくゆらし、少し高い声で喋る、喋る、喋る
蜂飼いになって5年目だそうだ
彼が話してくれる蜂の世界の興味深いことといったら!
蜂を通して今自分達が置かれている環境も見えてくる
彼から聞いた蜂の世界は追々このブログで紹介していきたいと思っている
猫も呑気に昼寝をしているようだが
きっといろんなことを知っているに違いない
フンと鼻を鳴らしながら
愚かな人間のなせる技を見ているんだきっと
白いつなぎを着て私達の目の前に姿を現したのかもしれないぞ
とにかく私達は、養蜂家に出会って、新しい扉を開けてしまった
それぞれ全く違う仕事を持っている4人が蜜蝋の仕事を始めた
養蜂家から使わなくなった巣を譲り受け、製蝋する
そうすることで、見えなかった世界が、知らなかった世界が、
いえ、知ろうとしてこなかった世界が動き出している
静かな里山の小さな工房で、蜜蝋の仕事を始めた私達の横で
養蜂家は蜂の様にブンブンと
色々な話をしてくれる
私達は彼の話をBGMにせっせと手を動かす
慣れない作業に失敗の連続だけれど
日々学びだねと
笑い声の絶えない仕事場だ
養蜂家に負けじ劣らず蜂の様にブンブンとお喋りもつきないけれど
さてここから何を発信できるか
とにもかくにも扉は開いたのだ
10億の蜂が飛び交う
明日の野山を目指して
松崎