billion bees

小さなミツロウ工房便り

2016年02月

160220-ミツバチ

皆さんはもう受け取りましたか?

ミツバチからのメッセージ。


昨今、環境問題が騒がれる中で、数年前からミツバチの大幅減少がとても問題視されています。
養蜂家でもミツバチを手に入れるのが困難・・・という話を最近聞きました。

ミツバチの存在は、単にハチミツを私たちに提供していくれるだけでなく、作物を恵んでくれるための受粉行為、加えて、身近な自然が「大丈夫ですよ~」と知らせてくれるほど敏感な環境に対する感受力をもって私たちにメッセージを送ってくれています。

Beeswax Productsのメンバーは、それぞれにそのメッセージを受け取り、現在に至ります。


ミツロウに興味のある方、これからできあがっていく製品に興味のある方、様々な方がこのブログを読んでくれていることと思います。

もしよければ、少しだけ自然とミツバチに気持ちを傾け、そのメッセージを聞いてみてください。

そしてまたメンバーの言葉を読み返してください。

きっと、皆さんも同じ気持ちでBeeswax Productsの活動がリアルに感じられるはずです。


最初の写真は、活動初日に初めにやってきた日本ミツバチ。

この後たいへんなことになるのですが・・・。

そのことについては、いずれまた。(^-^;

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昨日はミツロウチームのミーティング


寒い季節は製蝋に向かないので、

リップバームの試作やホームページなどでどういうことを伝えていきたいか

たくさん検討や話し合いを重ねています。


今日はその中のひとつ、

私たちがミツロウを預かる養蜂家が志す、自然養蜂について。


B2でミツロウを預かる養蜂家たちは、natural beekeeping 自然養蜂を志す人たちです。


蜂を養うと書いて養蜂家。

養蜂家にもそれぞれのやり方や主義主張があるかと思います。


彼らはできるだけ自然な環境に近づけて、蜂が健やかに生きるための世話をし、

蜂蜜というご褒美をいただく、というスタンスで養蜂を行っています。


病気予防の抗生物質などをあらかじめ巣箱に撒いてしまえば養蜂の手間も少なくなりますが

人と同じで、免疫力などが低下したり、弱い生命力の蜂となってしまい、

薬→病気→更なる薬→更なる病気→他の生き物や植物に影響を及ぼしていく

という悪循環をまねく恐れがあります。


また、野菜や果物などの1/3ほどがミツバチの受粉に頼っていますので

ミツバチが弱り、減っていくことは、人への影響もとても大きいのです。


自然養蜂を志すというのは

蜂を含め、植物や他の生き物、人も健やかでいて欲しいからです。


それには細やかな心配りが必要です。

蜂の様子を観察し、巣箱の環境を整える。

有機農業も同じですが、細やかな世話はとても大切なこと。

病気の蜂がいないか、女王蜂がきちんと卵を産んでいるか、蜜や花粉は足りているだろうか。

蜜が入り過ぎて育児圏を圧迫していないだろうか。


繰り返される、日々の作業によって

自然養蜂が成り立っていきます。

多くの巣箱を抱えるとそこまでの世話はなかなかできません。

彼らはあえて巣箱数を抑えて蜂蜜の収量よりも環境重視。

養蜂を通じて自然に貢献していくある種の環境活動家。


そんな訳で

彼らの蜂たちは、

化学的な残留物質などの無い、栄養に充ちた健やかなミツロウを生み出すのです。

古田


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トンネルを抜けると静かな里山の風景が広がります
毎回このトンネルに差し掛かると、ちょっとワクワクした気持ちになるのです
別世界への入り口の様にも感じ、これから始まる新しい仕事への期待感が高まって行きます

元農家だったお家の納屋が私達の蜜蝋製成工房です
仕事が本格的にスタートする前に、
活動を応援してくれる方達によって、壁はモロカンレッドに塗られました

もう後には引けない

この壁を見て、腹をくくったというわけです


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そして あれこれ道具を揃え、
こんなことしてみようと思い立ってから数ヵ月後には
本当にミツロウの仕事を始めていたのでした

                                松崎


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